【PTA広報誌をより簡単に】無料でレイアウト作成の基本とコツ

「広報誌なんて作ったことなくて不安・・・」
「PTAの広報誌がいつも時間かかってしまって大変」
「早くきれいに仕上げたいけどコツがわからない!

PTA役員の中でも、PTA広報誌を作成する「広報部」は最も苦手意識をもたれやすいのではないでしょうか?
ハードルが高そうに見える広報誌作成ですが、手順やコツを理解することで苦手意識を減らすことができます。

この記事では、印刷会社での5校以上の制作経験と我が子の「小学校」「中学校」合わせて5回以上の役員経験がある筆者が、広報誌作成に悩んでいる方のためにレイアウト作成の基本とコツをお伝えします。
簡単なレイアウトパターンを無料でダウンロードできるようにてあるので、是非最後までご覧ください!

少しでも負担を軽くして「苦手意識の払拭」と、何よりも「学校や子どもたちと関わることができる喜び」を少しでも感じられるようになっていただけたら嬉しいです。

著者プロフィールーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

長男、長女、次男の3人の母。
印刷会社での制作デザイナー歴10年。
自校の制作経験も含めると10校以上のPTA広報誌デザイン経験を積む。
PTA広報誌役員担当時、市内PTA広報誌コンクール入賞経験は5回を数える。

全校生徒の少ない地域に住んでいるため、PTA役員経験トータル8年経験済み。
次男がまだ小学2年生のため、最低でもあと2年はPTA役員になると予測している。

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1)PTA広報誌のキホン!誰のためのもの?

この章では、PTA広報誌の基本について解説していきます。

PTA広報誌の作成に悩んでいる方は、作成前にまずは基本を理解することで、スムーズにできるようになります!
せっかくPTA広報誌を作るのなら楽しくできるよう、まずは基本を知りましょう!

PTA広報誌は、「保護者」と「教職員」をつなぐツールです。
「PTA」の語源はParent(保護者)、Teacher(教員)、Association(集団)です。
PTAにおける様々な活動を共有するツールがPTA広報誌です。
学校の様々な行事を通して、保護者と教職員が教育方針や活動内容を共有します。
日頃から児童生徒を見守ってくださる地域の方も加わるため、小学校の場合は地域内に全個配布されることが多くなります。
PTA広報誌は保護者、教員、児童生徒等、全ての人のためにあるのです!

PTA広報誌の基本についてよく知っていただけましたか?
PTA広報誌は全ての人に読まれる大事なものであるからこそ、しっかりしたPTA広報誌を作っていきたいですね。
では、次にレイアウトについて解説します!

2)PTA広報誌、レイアウトのキホン!

基本を知ると、なんだか責任重大のように感じてしまいますね。
でも、難しく考える必要はありません。
PTA広報誌のレイアウトには基本があります。
この章からはPTA広報誌の基本とレイアウトの基本を正しく理解し、上手に作るためのコツをお伝えしていきます。

PTA広報誌のキホン3選!

①貴方が「知りたい」「読みたい」と思うことをピックアップしてみる。

PTAの一員である貴方の読みたいことをピックアップしてみましょう!
今の時期は学校ではどんな行事が行われているのか、
地域のイベントの参加状況やPTA総会での決議内容など、気になったならそれが知りたい情報ですね。

私も広報担当で作成時、1学期は新しい先生の紹介や新入生のクラス写真を題材にしました。
一見定番のようですが、先生への質問項目やクラス写真の載せ方を工夫して掲載しました。

保護者の方からは「知りたい内容が知れて良かった」と喜んでいただきました。
自分が「知りたい」と思うことを掲載することは、他の保護者からも共感を得やすく、より充実した誌面になりますね!

 

②ピックアップした内容や過去の掲載内容、自校の活動・行事内容を軸に決定する。

昨年度やそれ以前の掲載内容も確認しながら、何を掲載するか決定しましょう。
過去何度も掲載された内容があるとしたらそれは需要がある情報だということです。
私が担当した時も、過去の内容を抽出して、その内容の表現や魅せ方を変えたものを作成することが多くありました。
毎回必ず載る内容は、読み手にとって安心感があります。
奇抜な内容になりすぎないように注意することも必要ですし、
全く同じものは飽きてしまうので、内容のバランスを見極めることが大事です。

 

③必要写真の点数と必要な文字原稿を確認する

こちらで使用しているテンプレートは次章で無料ダウンロードできます。
このように、まずは手書きでOKです。
箇条書きで良いので必要なものをピックアップしましょう。

手書きで、掲載内容と必要なものを確認しながら進めるのが、レイアウトをうまく進めていくコツです。
目の前にパソコンがあって「全てデジタルで進めなければ」という焦りから、
掲載内容の確認やすり合わせを飛ばしてしまうことがよくある失敗のケースです。
しっかりと準備ができていれば、最初に考えた「知りたい!」「読みたい!」部分を中心に
抜けや漏れなくレイアウトすることができます。
集めた原稿の整理整頓をして印刷所への指示をわかりやすく伝えるのを忘れないようにしましょう。

3)レイアウト無料テンプレート3選!読み手に伝わる方法とは?

この章では、前章で使用した書き込み用のテンプレートと、広報誌を自作する場合のテンプレートを2つ紹介します。
すぐにダウンロードできて活用できるのでぜひ読み進めてくださいね。
最後には読み手に伝わる方法も詳しく解説していきます。

①書き込み用オリジナルテンプレート

こちらは前章で使用した書き込み用のテンプレートです。
会議の際、出た意見を手書きで書き込みましょう。
まとめる際に活用してください。

【無料】書き込み用オリジナルテンプレートはこちら →

 

②Microsoft Powerpointを利用した無料テンプレート

こちらは Microsoft の powerpoint を使用したテンプレート配布サイトです。
写真を差し替えるだけですぐに使えるテンプレートとなっており、大変便利です。
いろいろなレイアウトがあるので、最適なものを選んで作成しましょう!

https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/newlife/school

 

③大手画像素材サイトPIXTAの高品質無料テンプレート(Microsoft Powerpointを利用)

国内最大級の画像素材サイトで無料ダウンロードできるテンプレートです。
カラフルで様々なテイストのテンプレートがあります。
自校のPTA広報誌ならどのタイプが適切か選んで活用しましょう!

https://pixta.jp/templates/category/4

 

【読み手に伝わる方法とは?】

広報誌作成経験のない方には、PTA広報誌を作るという初めての経験は戸惑い不安を覚える方が多いでしょう。
より伝わる広報誌のデザインを作るには、読み手をイメージした内容構成が必要です。
ここでは読み手に伝わりやすくなる方法を5つご紹介します。

何を重視するか、どのように見せたいかを最初にしっかりとまとめた上で、

①色を多用しない(2〜3色がベスト)
②メリハリをつけてフォントを選ぶ(奇抜なものは避ける)
③文章はダラダラと書かないよう気を付けて簡潔にまとめる
④写真が少ない場合には伝わるようなイラストを入れてみる
⑤学校生活の楽しさが伝わるような表情の写真を選び、大きく使う。

以上の点に気をつけてレイアウトを作成しましょう。
そして、読み手である保護者や教職員が無意識に重視している順番があります。
それは、この順番です。

レイアウト > 写真 > タイトル > リード文 > 文章

この順で目に付くかどうかで読んでもらえるかが決まります。
伝わるレイアウトの作成は、このように俯瞰で見ることから始めましょう。

以上、掲載内容を読み手に伝える方法をご紹介しました。
せっかく作るからには学校や子どもたちの様子がより伝わる広報誌を目指したいですね!
次章は、写真が多くて悩む「運動会」のレイアウトを作成するコツをご紹介します。

 

4)これがわかれば運動会広報誌も怖くない!レイアウトを作成する5つの手順とコツを伝授!

運動会シーズン、写真が多い編集作業は大変です。
大変な作業ですが、写真がたくさん使われている誌面は非常に喜ばれます。
なぜなら、感動の運動会をもう一度振り返ることができ、
近くで見ることができなかった子どもたちの豊かな表情に触れることができるからです。

ここでは、膨大な写真を厳選しながらレイアウトを組んでいく5つの手順とコツを伝授いたします!
これから紹介する手順を意識しながら作成してみてください!

 

①大見出しを抽出しコーナー数を決める

運動会のプログラムを元に、大きく載せたい競技を決めて全体を割り振りましょう。
優先順位と載せたいボリュームで、誌面を決めた数に区切ります。(台割りと言います)
そうすることで、誌面を俯瞰で見ることができます。
プログラム名や見出しもここで決めていきましょう。
レイアウトのコツは、その中で一番大きく載せるものを決めて、
インパクトをつけられるよう目立つ位置に広く場所をとることです。
全てが同じ面積になるよりも、誌面のメリハリが出て見応えを演出することができます!

 

②直感で選別!掲載に向いた写真を厳選しましょう!

膨大な量の撮影された写真から掲載するものを選んでいきましょう。
たくさんの写真がありますが、時間はあまりないので迷っている暇はありません。
選ぶコツは、とにかく直感で「いいな」と思った写真をピックアップしていくことです。
必要な枚数の目安をつけておくのも大切です。
写真を選ぶのは大変な作業ですが、ここはあまり時間をかけないように気をつけましょう。

 

③選んだ写真からコーナーごとのメインビジュアルを厳選!

選んだ写真を、コーナーごとにフォルダ分けをしましょう。
ここできちんと整理しておくのは次の作業のために重要です。
メインに使える写真を選ぶためです。
メインビジュアルは1点でなくても構いませんが、その中でも一番大きく使うものは決めておきましょう。
コツは、「良い表情のもの」・「真剣さが伝わるもの」・「構図が良いもの」を選ぶことです。
拡大表示をしてみて、ボケていないかどうかの確認も忘れずに!サブの写真も数点選んでおきましょう。
メイン写真を選ぶことができたら、いよいよレイアウトです。

 

④あと一歩!決めた写真をレイアウトしましょう!

最終段階です。選んだ写真をわかりやすくするため、一覧で印刷しましょう。
印刷したい写真を選択して「右クリック→印刷」を選びます。
少し大きく出力される「ウォレット(9)」以上の大きさで印刷してください。

出力された写真を見ながら手書きで何をどこにレイアウトするか決めていきます。
優先順位を書き込むとまとめやすくなります。
切り抜きの場合は太めのペンか赤ペンで切り抜きたい部分を囲みましょう
ここでのコツは、ページ全体を見ながらバランス良く、大きく使う写真を配置することです。

大きく使う写真を配置した後にサブの写真を配置していきましょう。
切り抜きの写真を間に入れたり、単調にならないよう同じ向きに整列して配置するだけでなく
ところどころで角度を変えて配置してみましょう。
写真を配置しながら、どの写真がどこに来るか、番号をふってわかりやすくしておきましょう。

写真の配置が終わったらコンタクトシートで写真を再出力してファイル名がわかるようにしておくと、あとでまとめやすくなります。

運動会は写真の見応えで出来栄えが決まると言っても過言ではありません。
写真のレイアウトに一番時間をかけて、まとめていってくださいね。

⑤吹き出しやコメントを入れて言葉のスパイスを!

写真がたくさん並んだ良い誌面になりましたか?
ここであと一息、工夫を入れていきましょう!

写真の様子がより伝わるように、吹き出しやコメントを空いたところに入れてみましょう。
綱引き → 「ヨイショ!ヨイショ!」のように、場面が伝わる言葉を選んでみてください。
「ヨーイドン!」「ピース!」「やったー!」「がんばりました!」
などの言葉で、臨場感溢れる誌面にしていきましょう。

これで全体が生き生きした誌面になりましたね!
運動会の楽しさや頑張りが伝わる広報誌を作る手順をご紹介しました。

5)まとめ

写真素材が多く大変な運動会のレイアウト手順をピックアップしましたがいかがでしたか?

今回の記事では、

・PTA広報誌は、「保護者」と「教職員」をつなぐツールであり保護者、教員、児童生徒等、全ての人のためにある

・PTA広報誌レイアウト作成のキホンは、掲載内容と必要なものを確認しながら進めること

・レイアウト無料テンプレート3選のご紹介

・読み手に伝わる方法は、無意識に重視している順番を意識するとよい

・レイアウトを作成する手順は ①コーナー決め ②写真を選別 ③メインビジュアルを厳選 ④レイアウト配置決め ⑤吹き出しやコメントで工夫する

ということをお伝えしています!

手書きで、会議をしながら進めていく作業という前提でご紹介しました。
タスクが多く混乱しがちな作業ですが、ご紹介した手順で話し合いながら進めてみてください。
写真を選ぶ作業やレイアウトを作成する作業は大変ですが、
子どもたちの様々な表情をいち早くたくさん見ることができる貴重な時間です。
選びながら盛り上がって脱線しがちですが、楽しみながら作業できると良いですね!
素敵な誌面になるよう、お祈りしています!